ヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。
今回も星の動きのお話から……
てんびん座の季節
占星術の世界では、現在、私たちは「てんびん座の季節」を過ごしています。
先月9/23の「秋分の日」に、太陽が「おとめ座」から「てんびん座」にイングレス(注)しました。
(注)イングレス:占星術の用語で、惑星が星座から別の星座に移動すること(占星術では、太陽と月も惑星に含まれます)。
占星術の世界で「てんびん座」は12星座の7番目。
トップ―バッターの「おひつじ座」が春分の日から始まるので、
「てんびん座」が始まった秋分の日は1年の「折り返し地点」ということになります。
暦の上で、季節の最初に位置する
「おひつじ座」 (春分)
「かに座」 (夏至)
「てんびん座」 (秋分)
「やぎ座」 (冬至)
の4星座は「活動宮」の星座と呼ばれています。
英語、カーディナル・サイン(Cardinal sign)で呼ぶ人もいます。
その名の通り活動力があり、自意識が高く、物事を始めたりチャレンジすることが得意です。
「てんびん座」の季節は1年の折り返し地点で、「活動」を再開するのには、ベストなタイミングと言えるでしょう。
「活動」と言えば……
「活動」と言えば……先月のブログでお話しした「時間の構造化」を思い出す人もいらっしゃるかもしれません。
(「時間の構造化とおとめ座の季節」をご覧ください。)
今回は前回に引き続き「時間の構造化」について、具体例などを挙げて、お話をさせていただきます。
その前に、先月の内容を簡単にもう一度……
私たち人間は「時間を構造化したい」という「本能的な欲求」があります。
そしてグループや組織に属している時、その欲求はより強くなります。
人は時間の構造化を行うとき、
・ 引きこもり (Withdrawal) ・・・ 人がお互いに表立って会話していない状態
・ 儀 式 (Rituals) ・・・ 「おはようございます」などの、定型化されたやりとり
・ 暇つぶし (Pastimes) ・・・ 気晴らし、雑談。無難なテーマを無難な方法で話す。
・ 活 動 (Activities) ・・・ 特定の目的に向かうためのもの。仕事。
・ ゲーム (Games) ・・・ 一連の裏があるやりとりで、繰り返される性質があり、
最後には双方ともが嫌な感じになる。心理ゲーム。
・ 親 密 (Intimacy) ・・・ 心理ゲームを超えたところにある限定的なケース。
双方からの「親密」は、率直で利己的な利用がない関係。
の、6つの社交上の行動を選択することが可能です。
そして、
「引きこもり」 「儀式」 「暇つぶし」 「活動」 「ゲーム」 「親密」
のそれぞれの行動をどんな割合で選ぶか
には個人差があります。
久しぶりの帰省
コロナの感染数も減少し、世の中が少し落ち着きを取り戻してきました。
そんな中、あなたは久しぶりにと家族と一緒に、両親の元に帰省することにしました。
普段は夫婦2人で暮らしている両親も、あなたと家族を大歓迎してくれています!
あなたも
「昔はお父さんとは言い争いが絶えなかったけれど、今回は親孝行ができそう……」
と、とてもいい気分です。
ところが……
みんなで食べる楽しい夕食の後、ちょっとしたことであなたはお父さんと言い争いをしてしまいます。
「今回は楽しく過ごせると思っていたのに、なんで毎回こうなってしまうのかな?」
せっかく両親もあなたも、双方が楽しみにしていた帰省だったのに……
以上は、典型的な「ゲーム」の例です。
コロナ下で、得られるストロークが減少している昨今、こんなことが起こる可能性が高くなっています。
時間の構造化の6つの方法はストロークを関連付けられていて、
「引きこもり」→「儀式」→「暇つぶし」→「活動」→「ゲーム」→「親密」
の順にストロークの強度は強くなります。
上の図をご覧になるとお分かりになると思いますが、一番強く大きなストロークを得ることが出来るのは「親密」です。
しかし「親密」は限定的なケースなので、そう簡単に大きなストロークを得ることはできません。
「親密」の次に、強く大きなストロークを得ることが出来るのが「ゲーム」です。
「ゲーム」で得ることが出来るストロークは、最後には双方とも嫌な感じになってしまう否定的なストロークです。
私たちは「肯定的な」ストロークが大好きなので、出来れば嫌な感じになる「否定的な」ストロークは受け取りたくはありません。
しかし私たち人間は、常にストロークに飢えているので、「否定的な」ストロークでさえ、求めてしまいます。
「ストローク・エコノミー」で第10回エリック・バーン記念科学賞を受賞したクロード・スタイナーが書いた寓話「ぬくもりさんのお話(The Warm Fuzzy tale)」では、
「ぬくもりさん」(肯定的なストローク)と「ひんやりさん」(否定的なストローク)として、説明されています。
コロナ下では、ご両親は近所の人たちや友人とのコミュニケーションをとることが出来ずに、ストロークを受けとる機会が大きく減っているかもしれません。
つまり、いつも以上に「ストローク飢餓」の状態になっているかもしれません。
「親密」はどちらか一方からのこともあり、一方は率直にストロークを与えるけれど、もう一方は利己的なストロークを与えるかもしれません。
けれど、それを「不公平だ」と不満に感じることはありません。
ストロークは無くなることはないのです。
「ゲーム」は繰り返される性質があるので、嫌な気持ちになるのが分かっていても、私たちは「ゲーム」を繰り返してしまいがちです。
せっかくの両親との再会なのです。
ストロークを得る機会が少なくなって「寂しさ」や「悲しさ」を感じている両親のため、
そして同様に「寂しさ」や「悲しさ」を感じているあなた自身のために、
ゲームフリーの「親密」を目指してみませんか?
てんびん座の新月
10月6日の火曜日が「てんびん座」の新月です。
西洋占星術では、新月のタイミングで願い事をすると、太陽と月のダブルのパワーを借りることが出来て、願い事が上手くいくと考えられています。
(以前のブログ「グレート・コンジャンクション」をご覧ください。)
太陽と月が完全に重なるの10月6日の20時5分ごろ。
忘れないように、お願いを「手帳にお願いを書いて」おくのも効果ありです。
「てんびん座」はその名の通り、「バランス」にすぐれ、「社交的」な性格を持つ星座といわれています。
そして、てんびん座の支配星は金星。
「金星」の英語名は、ローマ神話の美の女神「ヴィーナス」(Venus)。
その惑星記号「♀」は、もともとは女神の持つ手鏡を象ったもので、現在では「女性」を表す記号としても使われています。
そんな金星を守護星に持つてんびん座は「センスに優れ、本質を見抜く力」を持っているとも言われています。
もし、あなたがおとめ座の季節に「引きこもり」がちだったなら、
「活動」が始まるこれからのてんびん座の季節
金星を守護星(支配星)に持つ「てんびん座の新月」に
「周囲とのバランスが取れる、社交的な私になれますように」
とか、
ゲームフリーの「親密」を目指すため
「物事の本質を見抜く力が身につくように」
お願いしてみるものいいかもしれませんね!
TAの「本質」を学んで、ゲームフリーな「親密」を手に入れよう!
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