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グレート・コンジャンクション

第七回:米山高史

· 定期投稿

ヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。

前回のブログ「12という数字」の中でご紹介した「2021年の星占い」が好評でしたので、今回も「星の話」からさせていただきます。

【 グレート・コンジャンクション 】

実は、星占いの世界では、今年一番のイベントがもうすぐやってきます。

それが「グレート・コンジャンクション」です。

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星占いでは、私たちは生まれた時や現在の惑星の位置に影響を受けます。

赤ちゃんが生まれた時、太陽がうお座の位置にあれば、その子どもは「うお座生まれ」となり、うお座の太陽の影響を受けることになります。

そして、ホロスコープ上で惑星が重なっている状態を「コンジャンクション」と言い、この星の配置ではダブルで、つまり「×2」で惑星の影響を受けると考えます。

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来週の12月22日には、天空上で木星と土星が重なります。

木星と土星が重なるのは、およそ20年に1回のことで、これを「グレート・コンジャンクション」と呼んでいます。数学が得な方は「木星が約12年で、土星が約30年で天空を一周するから」と言えば、「20年に1回」なのが分かるかもしれませんね。

西洋占星術の世界では

「木星」‐‐‐「幸運」の星

「土星」‐‐‐「試練」の星

と言うことがありますが、実は違います。

「木星」・・・「拡大」のパワーを持つ星

「土星」・・・「努力」のパワーを持つ星

というのが、正しい考え方です。

ですから

「木星」は、新しいことを広げるのは得意だけれど、野放図になってしまう。

「土星」は、努力で困難な局面を打開するのは得意だが、慎重すぎる。

と、「肯定的な面」「否定的な面」の両方を兼ね備えているのです。

【 「肯定的な」順応した子どもと「否定的な」自由な子ども 】

TA理論をお伝えしていると、自我状態の機能分析で

「順応した子ども(AC)」 ‐‐‐ 周囲に気を遣って、鬱の原因になる・・・

「自由な子ども (FC)」 ‐‐‐ 生まれ持った「パワー」があって良い!

と、理解されている方がいらっしゃいます。

(「自我状態の機能分析」についてはブログ記事「エゴグラムって何だろう?」をご覧ください。)

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この理解は、必ずしも間違っているわけではありませんが、ACの否定的な側面とFCの肯定的な側面が強調されすぎている可能性があります。

今日のTAで、教科書的に扱われている「TA TODAY」(実務教育出版p28–31)にも、

・ ポジティブ(肯定的)およびネガティブ(否定的)な「順応した子ども」

・ ポジティブな「自由な子ども」とネガティブな「自由な子ども」

に関しての記述があります。

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私たちは、大人になってからでも、相当な時間を「順応した子ども(AC)」ですごします。

平穏な生活をし、世間に受け入れられるためには実に多くの規則がありますが、日常生活の中では、こうした規則に従うかどうかを前もって意識して決めることはまずありません。

 

食卓について食事をしている際に、欲しいものを回してもらうときには「すいませんが」と言います。子どもの頃、こうすることを学んだからです。こうした行動を再演することで、自分や他人のために欲しいものをたやすく手に入れるだけでなく、精神的なエネルギーの浪費を防ぐことも可能になります。

(ヨネ注:欲しいものを回してもらう度に「なんと言って、頼めばいいだろう?」と考えていては大変ですもんね。)

「順応した子ども」から生まれる行動の中のなかで、こうした生産的なものを「ポジティブな順応した子ども」あるいは「OKな順応した子ども」と呼びます。

 

また、同じように「自由な子ども」の行動もポジティブ(OK)とネガティブ(OKでない)なものに分けられます。

 

大人になってからの行動の根っこが「自由な子ども」であるということは、両親の規則や制約に対して、一切注意を払わなかった子供時代の行動をとっていることを意味します。大人になってこうした行動をとることは、建設的に人生を豊かにするものである可能性があり、したがってポジティブであると分類されます。

しかし、例えば公的な場所で行われる晩餐会の場で、大きな音のゲップをすれば、「自由な子ども」の衝動を満足させますが、その後の居心地の悪さを考えると、ゲップを我慢した方がずっと良いでしょう。

もっと深刻な例としては、混雑した道を自分と他人の命を顧みずにオートバイで全力疾走する行動などがネガティブな「自由な子ども」の行動です。

【 「肯定的な面」「否定的な面」の両方を持っている 】

このように

「AC(順応する子ども)」は、周囲に合わせるのは得意だけれど、気を遣いすぎる

               (あるいは、反抗的になってしまう……RAC)

一方で

「FC(自由な子ども)」は、努力で困難な局面を打開するのは得意だが、慎重すぎる。

というように、

 

どちらも「肯定的な面」「否定的な面」の両方を兼ね備えているのです。

もちろんこのことは、自我状態の機能分析の「AC(順応する子ども)」と「FC(自由な子ども)」以外の自我状態についても、同様のことが言えます。

ですから、

「彼女のエゴグラムを書くのに、CP(批判的な親)を高く書くのは失礼じゃないか?」

と、心配する必要は全くありません

(だって彼女には素晴らしいリーダーシップがあるかもしれないのですから!)。

また

「私は順応した子ども(AC)が高いから、保守的で変わることが出来ないんだ」

と、諦めることもありません。

それには練習は必要ですが、私たちは誰もが、すべての自我状態の「肯定的な側面」の行動をとることが出来るのです。

【 2021年に向けて 】

木星と土星が重なる「グレート・コンジャンクション」には、

「大きな社会変動」や「天変地異」が起こるという占星術家もいます。

ですが、私たち個人のレベルでは「木星」の「拡大」のパワーと「土星」の「努力」のパワーがダブルで発揮できる時となります。

12月22日の「グレート・コンジャンクション」には、来るべき新しい年に向け、

「木星」と「土星」のパワーを借りて、新たな目標を立ててみるのもいいかもしれませんね。

新たな目標にいかが?

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(参考文献)

「TA TODAY」(実務教育出版) イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ p28–31 

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