ヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。
【 太陽の誕生日 】
12/22に太陽が「いて座」から「やぎ座」にイングレス(注)し、私たちは占星術の世界の「やぎ座の季節」を過ごしています。
(注)イングレス:占星術の用語で、惑星が星座から別の星座に移動すること。なお占星術では、太陽と月も惑星に含まれます。
太陽が「いて座」から「やぎ座」にイングレスする日、つまり「いて座」生まれと「やぎ座」生まれの「さかい目」は、二十四節気(にじゅうしせっき)の「冬至」になります。
ご存じのように冬至は、1年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日です。
冬至までは日毎に短くなってきた昼の時間が、この日を境に長くなっていく訳ですから、古来の人々は冬至を「太陽の誕生日」と考えました。
そして「太陽の誕生日」を祝うお祭りである「冬至祭」が催されました。
キリスト教で最も重要な聖人であるイエス・キリストの誕生を祝う「クリスマス」は、
この「太陽の誕生日」を祝う「冬至祭」が起源といわれています。
日本では、冬至には「ゆず湯」に入ったり
「カボチャ」を食べる習慣がよく知られていますが、
中国では「餃子」を食べる習慣もあるようです。
年末の寒くて忙しい時期ですから、
「栄養のあるものを食べて、新年を健康に迎えよう!」
という、古来の知恵なのかもしれません。
あなたは「太陽の誕生日」である冬至の日に、何を食べましたか?
【 レストランにて(先月の例で)】
何を食べたか……と言えば、先月のブログで紹介した「レストランにて」の話を覚えていらっしゃいますでしょうか?
今日、TAの教科書的に扱われている本「TA TODAY」に書かれている例です。
あなたは友人と一緒に、人気のレストランに来ています。
あなたは注文をしようとして、お店の人に気づいてもらおうとしてみます。
でも忙しいためか、お店の人はちっとも気づきません。
あなたはもう一度トライしてみます。
が、それでも何の反応もありません……
「ダメだ。どんなに頑張っても彼(お店の人)は私のところに来る気はないんだ……」
あなたは頭の中でこう言って、スネたり、すごく悲しくなったりするかもしれません。
(実際に言葉に出してしまう人もいるかもしれませんね……)
また、反応しないお店の人をみて
「あいつは全くダメな奴だ。自分なら即刻首にしてやる!」
と腹を立てたり、イライラしたりするかもしれません。
あなたなら、どんな気持ちになるでしょうか?
【 ライフポジション 】
TAでは、自分と他人との関係について、4つの立場を次のように分類しています。
① 「私はOKでなくて、あなたはOK」 (I'M NOT OK—YOU'RE OK)
② 「私はOKでなくて、あなたもOKでない」 (I'M NOT OK—YOU'RE NOT OK)
③ 「私はOKで、あなたはOKでない」 (I'M OK—YOU'RE NOT OK)
④ 「私はOKで、あなたはOK」 (I'M OK—YOU'RE OK)
これらの立場は「ライフポジション(人生の立場)」と呼ばれており、
トーマス・A・ハリスは、その著書「I'M OK—YOU'RE OK」の中で
「一般的に、2歳の終わりから3歳にかけて、①~③の立場を次々に取るようになる。……一度立場が決まるとそれは子供のあらゆる行為を支配するようになる。そしてのちに意識的に④の立場に変えようとするまで、この立場はずっと子供を支配し続ける。」
と述べています。
①~③の立場は乳幼児の頃にできる立場なので、無意識的なものです。
ですから、ストレス下で
スネたり、すごく悲しくなってしまう人は、子供の頃に
① 「私はOKでなくて、あなたはOK」 (I'M NOT OK—YOU'RE OK)
のライフポジションを選択したかもしれません。
また、腹を立てたり、イライラしたりする人は、
③ 「私はOKで、あなたはOKでない」 (I'M OK—YOU'RE NOT OK)
のライフポジションを選択したかもしれません。
加えて
② 「私はOKでなくて、あなたもOKでない」 (I'M NOT OK—YOU'RE NOT OK)
のライフポジションを選択した人は、ストレス下では
「もう、どうしようもない……」とエネルギーを失って、鬱的な気分になってしまうでしょう。
トーマス・A・ハリスは
④ 「私はOKで、あなたはOK」 (I'M OK—YOU'RE OK)
のライフポジションに、私たちの希望があると言います。
ライフポジションは、立場であって感情ではありません。
④ 「私はOKで、あなたはOK」 (I'M OK—YOU'RE OK)のライフポジションを取ることによって、すぐ「OK」の感情が持てるとは保証できません。
しかし、 あなたが「I'M OK—YOU'RE OK」のライフポジションを取り続けるなら、
その「努力」は着実にあなたの生活に、新しい結果と幸福をもたらしてくれることでしょう。
【 やぎ座の新月 】
「やぎ座」の新月は新年の1月3日になります。
新月はその名前通り「新しい月」で、この日から新たな月の満ち欠けが始まります。
西洋占星術ではこのタイミングで願い事をすると、太陽と月のダブルのパワーを借りることが出来て、願い事が上手くいくと考えられています。
太陽と月が完全に重なるのは1月3日の3時34分ごろ。
お願いを「手帳にお願いを書いて」おくのもOKです。
やぎ座の支配星は土星。
土星は、「試練」や「努力」の星として有名です。
(土星については、以前のブログ「グレート・コンジャンクション」をご覧ください。)
ですから、土星が支配星の「やぎ座」の新月には
「努力が出来る自分になりたい!」
というお願いや
「着実に目標を達成する」
ための計画をスタートするのにピッタリです。
もしあなたに、ぜひとも「達成したい」新年の抱負があるのなら、
今回「やぎ座の新月」は最高のきっかけになるかもしれませんね!
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(参考文献)
「TA TODAY」(実務教育出版) イアン・スチュアート、ヴァン・ジョインズ p218,219
「I'M OK—YOU'RE OK」(タイヤモンド社) T・A・ハリス p31~54