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雌牛(めうし)と雄牛(おうし)

第二十八回:米山高史

ヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。

みなさん、GW(ゴールデン・ウィーク)はどの様に過ごされましたか?

「ステイホーム」であまり外に出られずに、お家で過ごすことが多かったかもしれませんね。

「雌牛(めうし)」の時代?

そんな世の中で、最近よく取り上げられているのが「新型コロナワクチン」に関するニュースでしょう。

ワクチンの有効性や安全性には様々な意見があるものの、ワクチン接種率が50%を超える国では新型コロナウイルスの発症者数が抑制されているという意見もあるようです。

日本において、みなさんの周囲でも、医療従事者をはじめ、高齢者にもワクチン接種が始まり、「ワクチンの接種日が決まった!」とか「1回目の接種が終わった。」という声が聞かれ始めているのではないでしょうか。

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ワクチンとは

感染症の予防に用いる医薬品で、病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得するものです。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

そして、ワクチンという名称は、ラテン語のVacca「ワッカ = 雌牛(めうし)」に由来し、世界初のワクチンである天然痘ワクチンが雌牛から取られたため、この名がつけられたとされています。

現在、新型コロナウイルスの感染が深刻になっているインドをはじめとして、ワクチン不足は世界中で大きな問題となっています。

なかには医療従事者であっても、「私はマダ接種できていないのに……」とか「なぜあの人が先に……」と、妬まれることを恐れて、せっかくワクチンを接種することが出来ても、その事実をあえて言わない人たちもいるようです。

新型コロナウイルスのワクチン接種に振り回されている私たちは、ストレスフルな「Vacca雌牛(めうし)の時代」に生きていると言えるでしょう。

ストレス下で感じるもの

「Vacca雌牛(めうし)の時代」に生きている私たちは、ある「特定の感情」をいつもより多く経験しているかもしれません。

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ニュースで「コロナウイルスワクチンの接種があまり進んでいません」と聞いたときに、「あぁ、怖い!(ワクチンを打つまでに感染してしまったらどうしよう……)」

と「恐怖」を感じる人がいるでしょう。 

けれど、私たちの中には

「こんなにワクチン接種が進まないなんて、政府は何をやっているんだ!」

と言って「怒り」を感じる方もいるだろうし、

「ワクチン接種が進まないと、また多くの人が亡くなってしまう。」

と感じて「悲しみ」の涙を流す方もいるかもしれません。

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もちろん、上手く機能していない政策に苛立ったり、コロナ禍による人々の悲しみに共感したりして、その人固有の「特定の感情」を経験するのは、仕方ないことかもしれません。

しかし、自らの「特定の感情」に囚われるあまり

・ 事情もよくわからないのに、自分より先にコロナウイルスの予防接種を受けた人に対して「なんで、私より先に予防接種を受けられるんだ!」と「怒り」の矛先を向けたり、

・ ワクチン接種が進んでいるのに、これからドウなるか分からない未来を「悲観」して、体調を崩したり

してしまうのは、問題があるのではないでしょうか。

「ラケット感情」

TAでは、このようなストレス下で私たちが囚われてしまう「特定の感情」のことを

「ラケット感情(Racket Feeling)」 と呼んでいます。

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ここでいう「ラケット(Racket)」は、テニスや卓球で使われるものではなく、

「詐欺」や「ゆすり」「たかり」といった意味の英語です。

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「TA TODAY」(実務教育出版p263)では

ラケット感情とは、いろいろなストレス状況で経験される、なじみ深い感情であり、子供時代に学習され奨励されたもので、成人の問題解決の手段としては不適切なものである。

と定義されています。

幼くて無力な子ども頃には、「怒った」り「泣いた」り「特定の感情」を表現することで、周囲の大人たちに言うことを聞かせていました。

しかし、自分が大人になった今では、「怒った」り「泣いた」りしても、周囲の人たちは言うことを聞いてはくれません。

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私たちが囚われがちな「特定の感情」……「ラケット感情」の裏には、

「本来の感情(Authentic Feeling)」があると言われています。

現在、私たちが感じている「本来の感情」は、新型コロナウイルス感染に対する「恐怖(怖れ)」の感情でしょう。

進まないワクチン接種や変異株の情報を聞くたびに、私たちは感染に対する「恐怖」を感じています。

この「恐怖」(本来の感情)の代わりに、私たちは「怒り」や「悲しみ」といった固有の特定の感情(ラケット感情)を表現してしまうことが多いのです。

しかし「特定の感情」に囚われた行動(ラケット行動)は、問題の解決にはつながらないとされています。

コロナウイルス感染に対する自分自身の「恐怖」(本来の感情)を認め、

怖れつつも問題解決に向かった「現実的」な行動をとることが、

「雌牛(めうし)の時代」に生きている私たちに求められていることなのではないでしょうか。

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雄牛(おうし)座の季節

4月20日に太陽が「おひつじ座」から「おうし座」に移ったので、私たちは今「雄牛(おうし)座」の季節を過ごしています。

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そして、週明けの水曜日、5/12は「おうし座」の新月です。

(TAハッピーカードインストラクターの方は研究会の日です。お忘れなく!!)

西洋占星術では、新月のタイミングで願い事をすると、太陽と月のダブルのパワーを借りることが出来て、願い事が上手くいくと考えられています。

(以前のブログ「グレート・コンジャンクション」をご覧ください。)

太陽と月が完全に重なるのは5月12日の午前4時00分。

もし「新月のお願い」を「忘れてしまうかも……」という方は、「手帳にお願いを書いておく」ことから、試してみてはいかがでしょう。

「おひつじ座」は12星座の「トップバッター」で、非常に行動力のある星座でしたが、

「おうし座」はその成果を「確実」で「現実的」な形で表すことを得意とする星座です。

ですから、

「計画はたてたんだけど……」

とか

「準備は出来たんだけれども……」

というあなたも

この「雄牛(おうし)座」の季節には

「確実」で「現実的」な一歩を踏み出すことが出来る……はずです!

1970年代のオリジナルから、最新のTAまで

あなたの「現実的な一歩」には、TA守破離の講座がおススメ!

ラケットといえばこの人「ファニータ・イングリッシュ」の論文を扱うWSもあります。

こちらは「シフ派」。ディスカウントを見抜く「受動的行動」とは?

5/16(日)開催のWSでは、第4回エリック・バーン記念科学省受賞論文

「受動性 と4つのディスカウント」を扱います。

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