ヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。
ソロソロ梅雨の時期も終わり、本格的な夏の到来ですね。
夏になると「お祭り(夏祭り)」が開催されます。
「夏祭り」には「七夕まつり」や「盆踊り」など、色んな種類があるのですが、今回は「祇園祭」を取り上げてみます。
【 祇園祭 】
祇園祭(ぎおんまつり)は、京都市の八坂神社(祇園社)の祭礼で、貞観年間(9世紀)より続く京都の夏の風物詩である「京都祇園祭」が有名です。
さらに博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)は、700年以上の伝統を有する祭礼で、正式名は櫛田神社祇園例大祭。
博多の総鎮守として知られる櫛田神社(福岡市博多区)の奉納神事で、「博多どんたく」とともに博多を代表するお祭りです。
このように「祇園祭」は日本各地に伝わっており、現在の皇室の先祖にあたる「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」に対して奉納されるものとされています。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
スサノオ(素戔嗚尊)は、「天の岩屋」や「ヤマタノオロチ」の神話で有名ですが、これらの話からも分かるように、非常に多彩な性格を有しています。
母の国へ行きたいと言って泣き叫ぶ子供のような一面があるかと思えば、高天原では凶暴な一面を見せ、出雲へ降りると一転して英雄的な性格となります。また、日本初の和歌を詠んだり、木の用途を定めたりなど文化英雄的な側面もあるのです。
「子ども」のような粗暴な性格から、最終的には「立派な大人」に、それはまるで成長し、発達する私たち人間のようです。
特に「発達のサイクル」の第6ステージとなる「思春期」には、私たちはその成長の過程で、様々な側面を見せることとなります。
【 発達のサイクル 】
もう一度「発達のサイクル」の理論を簡単にご紹介しましょう。
1984年にエリック・バーン記念科学賞を受賞したパム・レヴィンは、その研究成果である論文「発達のサイクル」で、幼児期の成長の段階を6つのステージに分類しました。
「ステージ6」は、「ステージ1」から「ステージ5」を統合し、
「ステージ7」は、最初の6つの「繰り返し」となります。
パム・レヴィンは「発達のサイクル」の中で
Whatever our role or age or circumstance, thecycle of development is the ring of power within which we can grow and reap the fruits of life.
「私たちの役割、あるいは年齢、あるいは環境が何であれ、発達のサイクルはパワーのリングで、その中で私たちは成長し、人生の果実を得ることができるのです。」
と、述べています。
1982年当時の理論では、発達段階は次の発達ための建築用ブロックであると考える「線形モデル」が主流でした。
幼少期の発達段階は、次の発達段階の「基礎部分」となるため「やり直すことはできない」ものであると考えられていました。
そのため、この私たちの成長が「サイクル」であり「繰り返すことができる」という「発達のサイクル」考え方は、当時のセラピスト達にとって大きな希望となり、たいへん好意的に受け入れらのです。
【 ステージ6(思春期) 】
私たちは
ステージ1(誕生 ~ 6ヶ月)では、
「お世話されたい」「食べ物を与えられたい」「触れられたい」という要求に対応した「存在するパワー」
ステージ2 ( 6~ 18ヶ月)では、
「新しい世界を探検したい」「刺激を求めたい」という要求に対応した「行動するパワー」
ステージ3 ( 18ヶ月~ 3歳)では、
「他人から離れて、自分自身のための場所を作りたい」という要求に対応した 「思考するパワー」
ステージ4 ( 3~ 6歳)では、
「自分が何者であるか知りたい」という要求に対応した 「独自性のパワー」
ステージ5 (6~ 12歳)では、
「別のやり方で物事を行いたい」という要求に対応した「スキルアップ(熟練)のパワー」
を発達させました。
そして、ステージ6 (13~18歳)の「思春期」には、
自我状態を「1つにまとめる」ために、
13歳から18歳までの「思春期」の若者のように、最初自分の自我状態を一体化し始めた時には、私たちはセックスや性的な存在としての人々に心を奪われている時期、成人期の段階を経験します。
私たちは荒れ狂う様な肉体の変化を経験するかもしれません、特にエネルギーレベルで。私たちは、セクシュアルである新しい方法を試したいのです。私たちは個人の哲学を発展させ、新しい場所を成長した世界で見つけます。
自身の統合のプロセスを助けるだけではなく、私たちが新しく成長した方法で世界に関わる立場にもなるのです。私たちは、最終的に師弟関係から抜け出し、一人で世界で成功し、自由になるのです。
パム・レヴィンは「発達のサイクル」の中で、このような状態にある人の例を挙げています。
2人のティーンエイジャーの両親として、40代の中頃の一組のカップルは、各々が望んだ変化に対処していました。
「彼の妻として、私は長年完全に言いなりになってきました。今、私には自分自身の価値観があり、生きるべき人生があり、自分自身の進むべき方向があると、彼に認めて欲しいのです。彼の道を一緒に歩んだとしても、後に大きなトラブルに至るだけでしょう。」
彼女の夫は言いました「私は子供たちをほとんど育て終えました。しかし、私はまだ活発で、元気で、丈夫な男性です。私は、彼女に再び私と恋に落ちて欲しいのです。私は成熟しています。それは刺激的でセクシュアルです。私は持っているエネルギーを、それがあるまだ間に使いたいのです。」
ステージ6は次のような人々にとって大きな影響を与えます:
・ 13歳から18歳の間
・ 新しいモラルやスキルを発達させた後
・ 人間関係、仕事、家、土地を離れる準備をするとき
・ どの様なプロセスであったとしても、それを終えるとき
・ ティーンエイジャーを養育するとき
「思春期」(ステージ6)の私たちは
・ 性的(セクシャル)なことに興味があり
・ 嘘をついたり
・ 妙に潔癖であったり
・ 自分自身の価値を高く見せたり、逆に卑下したり
・ なぜかイライラしたり
して、しかも「昨日はこうだったのに・・・」、今日はもう違ったりします。
実は、コレは私たちが成熟するために必要なプロセスです。
私たちは、自分自身の成熟を受け入れ、利用することで、新しい成長が始まり、以前に得たことがあるものによって成長することが出来るのです。
サイクルは繰り返されます。
ステージ6の「思春期」で、私たちは
「性的(セクシャル)であること」
「大人たちの間で居場所があること」
「成功すること」
は「OK」だと、決断しても構わないのです。
(参考文献)
〇 Levin-Landheer,P. 「The cycleof development」TAJ 1982,12, p129–139
〇 Pamela Levin. 「Ego States and Emotional Development inAdolescencent」
TAJ 2015, Vol. 45(3) p228–237
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