5月18日に、オンラインで2時間のワークショップを開催しました。
タイトルは、
Meeting Clarke’s Affirmations and Connecting with Newton’s Resilience Cycle
(ジーン・クラークのアファメーションに出会い、トゥルーディ・ニュートンのレジリエンスサイクルとつなげる)
Trudi Newton女史が、2023年Eric Berne Memorial Awardを受賞した論文:The Health System: Metaphor and Meaning, Transactional Analysis Journal, 37:3, 195-205を、理論で説明、理解を促すという視点ではなく、体験するというテーマのワークショップです。
Trudiの論文にあるFigure3の外枠であるReselience Cycleに記載されているAffirmationsの部分をJean Illseley Clarke女史のAffirmastion Cardsを使ってカードワークをし、その体験がレジリエンス・サイクルの延長線上にあるPhysis体験であるという「Experience」主体の2時間ワークショップです。
TAハッピーカードのカードを使ってのカードワークを体験されている皆さんには、「Experience」という意味がお分かりいただけるかと思います。あれです!
ということで、今回のブログでは、その2時間のワークショップの様子をシェアします。
始まりは、今年1月にKaren Prattから、オンライン・ウェビナーをしてくれないかしら?と、 南アフリカTA協会(SATAA)の代表としてメールを頂きました。
ちょうど、英語で何かしたいなぁ~~~と思っていたところだったので二つ返事でOKを出したのでした。日程は、5月18日を選びました。……4か月先のことです!
そこから、1ヶ月が過ぎた2月末に大まかなプログラムの流れを決めました。
そこからまたあっという間に1ヶ月が経ち2ヶ月が経ち、
TAシュハリズム研究会が主催した4月16日の
Pete Shottonワークショップが終わった頃から、5月18日までのカウントダウンが始まりました!
結局取りかかったのは5月連休の講座終了後でありました。
大まかな2時間の流れは決めていたのでちょっと安心していたのもありました。
5月15日には資料を提出する予定なので10日ほどの集中作業となりました。
プログラムはこんな状態です:
1)私の自己紹介
2)グランドルール
3)コントラクト
4)Check-In
5)カードワーク
6)JeanのAffirmastionCardの説明
7)体験したカードワークとTrudiのReselienceCycleの各理論の関係性を説明
8)2時間の振り返り(シェアリングタイム)終了
順を追って簡単に説明しますね:
私の自己紹介:
南アの人達に、日本について地理的な視点から紹介してみました。
大阪の人口、日本全体の人口や面積。
人口は、南アと比べて日本はおよそ倍の人口。
広さは、南アは、日本の3.2倍。
7時間時差で、今から日本は夏に向かっている。
季節に関しては、南アとは真逆で、ワークショップの中では、「寒いのでひざ掛けを持ってきます」とか「急に寒くなって、暖房を入れなくては……」という会話があり、なんだか、日本でのオンライン・ワークショップの中でのやりとりと同じような感覚で、少しほっとしたことは確かですね(^^
このワークショップで、TAの教育分野のパイオニアであり、Affirmastion Cardを創案し、生涯その普及に努めたJeanIllseley Clarkeと、やはり今、TAの教育分野のトップを行くTrudi Newtonの受賞論文を絡めたお話ができることが、私にとってとても嬉しいイベントとなりました。この機会に心の底から感謝しています。
グランドルール:
私の講座では、常にこのグランドルールからスタートするのですが、今回もこのグランドルールからスタートしました。
グランドルールはこの2時間のワークショップが、安心・安全であるそして、効果的且つ、有効なスペースにするためのおすすめルールという説明でスタートしました。
それを身近なものにレゾナンスするために私は時折日本でもかくれんぼのお話をします。
そう、私たちが幼い頃遊んだかくれんぼです。
でここで
チャットGPTを使ってみました。
チャットGPTで質問:
南アフリカの子ども達は、かくれんぼ(seek and hide)をしますか?
チャットGPTの答え:
はい、南アフリカでも子供たちはかくれんぼ(seek and hide)を楽しむことがあります。かくれんぼは、世界中のさまざまな文化で一般的な子供の遊びの一つです。南アフリカでも、友達や家族と一緒にかくれんぼをして楽しむ子供たちを見ることができます。かくれんぼは、子供たちが友情を築き、運動能力を発展させるための素晴らしい活動とされています。
というお答えでした!
このChatGPTの答えに、私はとても感動したのです。
ただ単に南アフリカの子供たちがかくれんぼをするかどうかという疑問からの質問だったのですが、その答えが「イエス」であったことそして「世界中様々な文化で一般的な子供たちの遊びの一つ」という情報が手に入ったことが、すごいと思いませんか?
私が子供の頃といえば〇〇年も前の話です。
そしてその前から「かくれんぼ」という遊びが日本でもあって、
世界中でも同じような遊びを子どもたちが、親やお兄ちゃんやお姉ちゃんから教わり、
同じように遊んでいる!って何かすごいような気がしました。
今でも書きながらにやにやしています・・・世界中で、かくれんぼしてる❣❣
今ならインターネットがあったり本があったりして「この国ではこんな遊びをしています。子育てにいかがでしょうか」というような情報が手に入る可能性が高いのですが、ほぼ半世紀(笑)も前の時に日本でも、南アフリカでも同じように遊んでるって何かすごいと思いません。
というのがこの2時間のワークショップ準備の中で予期せぬ学びと感動を覚えました。
これを読んでいる皆さんももし感動したら今度私と会った時「感動ですよね」って言ってください!
話を元に戻すとワークショップ参加の皆さんにかくれんぼをする時に、
どんな風に始めますかということを聞いてみました。
するとやはり、隠れる範囲を決めたり遊ぶためのルールを決めたりしていた、
と答えてくれたんですね。これも私、感動ものでした。
隠れる範囲を決めたり遊ぶためのルールをみんなが楽しく安全に遊ぶために、
みんなで決めるルールがグランドルールですとお伝えしました。
みんなも納得です。
私たちはグランドルールという名前は知らなかったかもしれないですが、
幼い頃からちゃんとしていたんですね。ここが押さえておきたかったことです。
そしてグランドルールは以下のように簡単に説明しました
Participation
Challenge and have Fun
Right to Pass
Keep yourself comfortable to be
Mutual Respect
Prioritizing yourself
Confidentiality
Sharing your own experiences is allowedbut not others
全員同意で、次に進みました。
コントラクト:
以下の3つです
ExperienceClark’s Affirmation Cards
ジーン・クラークのアファメーションカードを体験してみよう
Experiencethe power of potential transformation
潜在的な変容の力を体感する
Meeting Clarke’s Affirmations and
Connecting with Newton’s ResilienceCycle
ジーンのアファメーションを体験し、ニュートンのレジリエンス・サイクルにつなげる
これらは、事前にお知らせしていた「ワークショップご案内」と同じです。
チェックイン:
Your name
お名前
How you are feeling
今の気持ち
Any comments (Optional)
コメント(あれば)
心の中で、なるべくシンプルに進めていきたかったのですが、お一人おひとりが何かコメントをしてくださいました。(全集中で聞きました!)嬉しかったです。
カードワーク:
TAハッピーカード・ワンデーワークショップでご紹介するカードワークです。
参加者の皆さんには、事前にジーン・クラーク女史のAffirmastion Cardを教材としてお届けしていたので、皆さんはそれらをコピーされていました(英語版は、フリー素材となっています。このブログの最後にお知らせしています)
1)Shuffle the cards:カードをシャッフルする
2)Draw acard: カードを1枚引きます
3)Exchangeyour card with your partner:パートナーとカードを画面上で見せ合う。
4)Read thepartner’s message for him/her: パートナーのメッセージを読む
5)Reflect on how the affirmation resonates with you and your current experiences or
challenges:アファメーションの内容が、自分自身や現在の自分が経験していること、課題などにどのように関連づいているのかを振り返る
6) Share what you are experiencing:自分が体験していることを共有する
10分間のブレイクアウトセッション後、全員が一つの画面に戻られてときに、画面の皆さんそれぞれのお顔の変化は、いつものTAハッピーカードのカードワークをしたときと同じです。
こで、みなさんに「今の体験」をシェアできる方はどうぞ!という時間をとりました。結果は、全員がご自身の感じたことをシェアしてくださいました。中には、目頭が熱くなった(My eyes are watering)と語ってくれた方も。
ャッホウ!
達が、日本語のTAハッピーカードで体験することと同じ状況がそこにありました。
私が2010年の夏に、JeanIllseley Clarkeのご自宅で開催された「How Much Is Enough?」の4日間のワークショップで体験したAffirmastion Cardの威力に感動し、2年がかりでTAハッピーカードをJeanのサポートを受けながら創り、その後日本でワークショップを展開しながら、今に至っているのですが、そのワークショップを今回逆輸出する試みでもあったのです。
その結果が、言葉や文化がちがっても、Affirmationは潜在的な変容の力を発揮するきっかけになることが、1回のワークショップではありますが、証明されたことになりました!
それはちょっと、Eric Berne が、TAを創案した際にアメリカからヨーロッパ他の国々でも試したということと同じ?って気がしています……ちょっと大げさかもしれませんが(^^
JeanのAffirmastionCardの説明:
ジーン・クラークのアファメーションカードを定期的に使用し、アファメーションを生活に取り入れることで、ポジティブなマインドを養い、自己肯定感を高め、自己変革を体験することができます。
TAハッピーカードのワークショップでお伝えしていること、そのままですね(^^
TrudiのReselience Cycleを使ってのカードワークとのつながり説明:
Trudiの受賞論文にあるFigure 3の外枠であるReselience CycleのAffirmationsの部分をJean Illseley ClarkeのAffirmastion Cardsを使ってカードワークをし、その体験がAffirmationの延長線上にあるPhysis体験であるという説明をしました。
Physisは、めったに起こらない稀有な体験ではなく、安心・安全の環境下のAffirmationメッセージは、私達のもともとあるReal Selfに届き、そこに存在する潜在的な変容の力を発揮するきっかけになると説明しました。
そして、そのPhysisが動き出しているときは、図式にあるPhysisに続く自律のマトリックスCAP自我状態モデルワーキングスタイル勝者のトライアングルソーシャルロールのトライアングル自律のシステムOK-OKボックスやFFモデルコークリエイティブなやりとりのいずれも体験可能な状態になっている(図式にあるように順番でなくてもOK)。
そして、図式3の上段中央にある自律的なシンビオシスな関係のダイヤグラムは、Big PersonがLittle Personそれぞれのどの自我状態もディスカウントなく存在している状態になっている自分自身であることを再確認できる。
コントラクトの3番目、クラークのアファメーションを体験し、ニュートンのレジリエンス・サイクルにつなげられる体験をして頂きました。
2時間の振り返り(シェアリングタイム)
とても素敵な参加者皆さんの体験と、これからの新たな行動をシェアしてくださいました❣
ふぅ~~~でした。
達成感でいっぱいでした(^^
あとがき:
このワークショップの録画を見て、まるで我が子の「発表会」を見守る母親のような気持ちになった私です。「身の置き所がない」というのはこういうことなのか、どこに自分の身を置こうかとそわそわしてしまってます(笑)
英語、もうちょっと、ちゃんとやらなぁ~と再決意の今です。でも、ドライバーにはまらないように気をつけています。
またまた今回も、できるとか、できないというのではなくやってみるでのチャレンジでした。
そして全体を振り返り、「よぉ~、やったねぇ!」と自分にストロークしています。
付録:
★Jean Illseley Clarkeの英語版Affirmastion Cards(無料素材)
★6月16日金曜日夜20時から2時間オンラインでお話します。
テーマは、「決める」ってどういうこと?
詳細・お申込みはこちらから、
★TAハッピーカード・ワンデーワークショップ2023年7月1日土曜日開催
詳しくはこちらから、https://www.taedcon.com/
無料説明会は、
6月11日(日)15時~(75分間)
6月21日(水)20時~(75分間)
お申込みはこちらから、