山口県在住のヨネさんこと、米山高史(よねやまたかふみ)です。
今回は久しぶりに「星」にちなんだお話です。
うお座の新月
明日は新月です。
新月はその名前通り「新しい月」
ここからマタ月の満ち欠けが始まります。
ちなみに完全に太陽と月が重なるコンジャンクション(合)の状態になるのは午後7時22分です。
西洋占星術では、このタイミングで願い事をすると、太陽と月のダブルのパワーを借りることが出来て、願い事が上手くいくと考えられています。
そして、今回は「うお座」の新月。
「うお座」の支配星は「目に見えないもの」を司る「海王星」
「目に見えないもの」とは「直感・共感」や「インスピレーション」
そこから発展して「ロマンティックなこと」や「スピリチュアルなこと」
更には「アルコール」なんかも含まれます!
ですから、うお座の新月には
「発想が豊かになりますように」
とか
「共感する力が身につきますように」
といった、お願いをするのが最適なんです (・ω・`*)ヘェー
「支配星」ですが、他の星座の人も気になりますよね?
参考までに挙げておきますと
- おひつじ座 ・・・ 火星
- おうし座 ・・・ 金星
- ふたご座 ・・・ 水星
- かに座 ・・・ 月
- しし座 ・・・ 太陽
- おとめ座 ・・・ 水星
- てんびん座・・・ 金星
- さそり座 ・・・ 冥王星(火星)
- いて座 ・・・ 木星
- やぎ座 ・・・ 土星
- みずがめ座・・・ 天王星(土星)
- うお座 ・・・ 海王星(木星)
となっています。
注.( )内は発見時期の関係で昔の占星術で使われていたものです。
海王星以外の惑星についてはマタ別の機会にお話します。
(「木星」と「土星」については以前のブログ「グレート・コンジャンクション」でもお話ししましたね)
「海王星」を支配性に持つ 「うお座」は他者と「共感」することが得意なため、「うお座」生まれの人は「他人にやさしい」とか「感情豊か」であると言われます。
(うお座生まれに関わらず!)このタイプの人は「お世話好き」で「他者と1つになること」を求めるので、「おせっかい」だったり、逆に「自己犠牲的」になってしまうこともヨクあるようです。
「ズブズブな恋愛」に苦しんだり、「お願い事」を引き受けすぎて、ストレス過多になってしまうことも珍しくありません。
セラピストやカウンセラーにも、このやりとりをしてしまうタイプの方が多いように見受けられます。
こういった状況を打ち破るには、前回の私のブログ「特別なやりとり」(https://www.ta-shuharism.com/blog/740fc7dc6d2)の中でお話しした「オプションズ」が有効なのですが、これを使いこなすには多少練習が必要です。
そこでお勧めなのが、「バウンダリー(境界線)」という考え方です。
バウンダリー(境界線)
エリック・バーンは著書「The Structure and Dynamics of Organizations and Groups」の中で、
boundary. A constitutional, psychological or spatial distinction between different classes of membership – an internal boundary – or between members and nonmembers – the external boundary
バウンダリー(境界線)。 メンバーシップの異なるクラスの間の構成上の、心理的な、または空間的な区別 - 内的境界線 - またはメンバーと非メンバー間の区別 - 外的境界線
と定義し、その重要性について述べています。
この本は組織について書かれたものなので、まずは組織の例でお話ししてみましょう。
例えば、ある会社の話。会社には組織図やそれによって定められた部署(組織)―例えば、営業部や総務部―があり、個人は所属する部署が決まっています。
この様に会社内で部署を分けているのが、内的境界(線)です。
この境界(バウンダリー)によって、個人はその組織に所属している「安心・安全」を手に入れることが出来ます。
しかし、会社には「どの部署がやればいいのか分からない」仕事や「ある部署が処理しきれなかった」仕事などがあります。
こういった仕事は、パワーバランスや「頼みやすさ」などによって、特定の部署や個人にまわされてくることになります。これが「バウンダリー」崩壊の兆候です。
本来自分のものではない仕事は、気軽に引き受けることが出来る間は良いのですが、量が増えていくにつれて、次第に組織や個人に負担を与えるようになっていきます。
それほどの量でなくても、「いったいドコまでやればいいのかしら?」とか「ドンドン増えて来るんじゃないだろうか……」と不安の種になってしまうこともあるでしょう。
会社の話をしましたが、これは「家族」という「組織」であっても同じことが言えます。
「バウンダリー」がはっきりしていないと「これ全部、私がやらないといけないの?」となってしまいます。会社と違って、役割が明文化されていない分、問題は根深いかもしれません。
そして、一対一の人間関係では、お互い(の役割)に「バウンダリー」を設けることが重要です。
カウンセリングやセラピーなどでは、クライアントとセラピストの間のバウンダリーが特に重要となってきます。
私たちは生育上、母親との一体感(「お母さんと一緒」という感覚)を必要としていたので、本能的に「他者との一体感」を求めてしまいます。
その結果「やりすぎてしまった!」とか「もう、しんどい!」となってしまったこと、ありますよね。
「お世話好き」なあなたや「断ることが出来ない」あなた。
「そんなの水臭い!」ではなく、お互いが「ハッピー」になるための適切な「バウンダリー」 、一度見直して、お互いのために大切にしてみませんか?
(参考文献)
『The Structure and Dynamics of Organizations and Groups』 E. Berne (1963)
今回の「新月のお願い事」ですが、
「忘れてしまうかも……」と気になる方は、手帳にお願い事を書いて身に着けておいたり、寝る前に紙に書いて枕の下に入れておく、
……なんてのもOKですよ!!
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