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私のTAjourney No,4

『TA101は面白いよ!』

第十六回:青沼ますみ

· 定期投稿

4回目の登場、青沼ますみです。

過去2回の担当回では、私のTA歴・出会いから学び続けようと決めた出来事を話してきました。

今回はTAの基礎理論が学べる〖TA101〗の学習効果について、私の経験を踏まえてまとめてみます。

TA101講座は、TAの基礎理論や概念を習得するために組まれた国際TA協会規定の講座で、講座開催を許された認定講師から学ぶ基礎講座です。

ちょっとマニアックなことを言うと、

講座を担当できるのは、4分野ごとに認定されたCTAという認定資格を持ち、更にスーパーバイザーから「TA101インストラクター」に認定された人です。

CTA以上のPTSTA(准教授会員)やTSTA(教授会員)も、もちろん開講できます。

で、私はこれまで都合3人の講師からTA101を受講しています。

教育分野2名と心理療法分野と組織分野の先生、各1名ずつです。で、途中、あることに気づいてからTA101が好きになりました。

講座で扱う理論は国際TA協会のハンドブックで決まっていて同じ理論や概念ですが、教え方は講師によってスタイルが随分違います。実務家と学者など、そのインストラクターの職業上の立ち位置や“概念のこだわり”によってもさまざまな違いが生まれてきます。

こうした理論・概念の好み・強調点と、そのインストラクターの生きざまや価値観が反映された事例を含む“TA語り”の部分を、直接肌で感じることができるのが、TA101の面白さだと思います。

「基礎を学習するのは1回で十分さ!」派の、そこのあなた、

試しに違うインストラクターのTA101を受講し、その違いを味わってみてください。

味つけが変わると、興味なかった理論や概念が案外好きになるかもしれませんよ!(笑)

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自分のヒストリーを絡めて良さを話すと、

1回目のTA101講座を2004年の秋ごろに受けてみて、『なるほど、私という人間はそういう風に成り立ってきたんだな。だから私は……!』

落語家が講壇で手をポンと打ち、合点がいった……あの感じを味わい、私はとても興奮しました。

これまで受講したいくつかの心理学にはない快感でした。

自分の手で自分を丸裸にしていく感覚です。(他の人はどうなんだろうか??)

講座の開始直後から中段までは、[そういう成り立ちの自分]を好きでも嫌いでもなく、具体的かつ客観的に“そういう風に成長していくんだな、子どもって……”とか、

日常の会話が、あぶり出し絵のようにサクッと図解・分析でき、

“あっちゃ~~やってもた! だからあの人とうまくいかなかったんやね~~~(涙)”

とか、結構ノリノリで学習が進みました。

中盤から後半になると、“親からプログラムされたのではなく、小さな自分が生き残りをかけて、自分の力で取り込んでいったんですよ……”という講師の言葉に、自分の子育て場面を思い出しながら妙にしんみりと納得していく自分が居て、面白いなあと思いました。

昔、「まみちゃんは、いとこの中でもみそっかす。親は当然、親戚のみんなからも可愛いがられてて、私はすごく妬ましかったんよ~~(岡山弁)」と従妹に言われた時のことも、うっすらとした記憶と一緒に甦ってきました。

小さなますみを取り囲む大人たちは、自分たちの姦しい日常の中私のことを気にかけ、かわいがり、関わってくれていたことも、つらい思い出とセットになっていることにも気づけたし、その思い出を感謝の気持ちに変換することができることもTAから学んだことの1つです。

規定の12時間(2日間)はあっという間に終わってしまいます。

しかしこの2日間の私は、昼夜問わず、自分の現在と過去に向き合うことになり、頭の中は自分ヒストリーでいっぱい!

帰宅しても上の空、料理してても上の空、家族と話すのも上の空……

“お~~い、もどってこ~~~い”(by 家族)ていう感じ。

2日間を終えて現世に戻るのも大変ですが、TA自己探索の旅を続けるというのも実は結構大変です。この辺の時間、私は苦にならないので、学び続けているのでしょうね……。

TA101の2日間の初体験は、私の人生にとって非常に大きな意味を持つので、ここで学んだTA概要や学んだ仲間を忘れないようにしたいものです。

仲間……次の魅力は、グループダイナミクス。

2日間は、項目ごとに小さな実習が続きます。更にTA101インストラクターからの問いかけに対しても、どんどん自分の言葉で語り、他の参加者の物語を聞くことを繰り返します。これを経ていくとやがて受講生同士の絆のようなものが生まれてきます。つまりグループカウンセリングとしての機能が動き始めいく事になります。

そしてこのつながりが、その後の集団での継続した学習意欲に絡んでくるのだと私は踏んでいて、学ぶときは学ぶ仲間がだれでどういう学びをする人かは結構重要だと強調したい。

講座の中で積み重ねるこの小さな実習は、相手との心的距離を程よく取ることができます。また、同じフレームでお互いを語れるという心地よさは、なかなか味わい深いものがあります。

私も2005年前後で受講した仲間とは、今も継続的に学び合っているという事実からして、グループの力動には、人を変化させていくパワーが詰まっていることは間違いなさそうです。

さらに、さまざまな基礎概念で成り立っているTA101の構造化された視点は、習えばすぐに他の人に話したくなるほど1つ1つが興味深く、知的好奇心をくすぐられます。

もちろん最初は、頭の中に取り込む概念のピースはバラバラなのだけれど、学ぶうちに、ある時ある瞬間ピタッとはまり、TAというパズルの全容が見えてきた時の快感や、自分自身の歴史が身近な事例として生き生きと生き返ってくるのも驚きですし、基礎理論から応用概念へと、飽きずに継続学習できるように発展しているのも、TAの底力なのだという確信をしています。

そんなこんなで、TAを学び実践することは、自分の歴史の探検方法だけでなく、家族の絆を更に深められるし、仕事上の対人関係は円滑に進むし……存分に役に立つと分かってから、俄然学習意欲が沸いた私は、大阪にあるTA教育研究所のアドバンスコース、アドバンスアドバンスコース(通称アドアド)を続けて受講し、その流れの勢いで国際TA協会基準の公式資格を取ることを決めたのです。

資格取得に関しては、非常に厳格にルールと過程が決められているところも、私の臆病さを安心させることができました。2006年にはいって、TA101とアドバンスコースの講師であったTA教育研究所理事長で、当会理事の一人“あべともさん”こと安部朋子TSTA(教授クラス会員)と、CTA資格を取るための契約を交わしました。同時期に契約した仲間は数人いました。

あれからあべともさんとは、約15年の長~~いお付き合い。

最近では、当会立ち上げのきっかけとなる2019年ニュージーランド・ワークショップ終了後の小旅行。深夜まで話し合った【ニュージーランド会談】(勝手に命名)が懐かしく思い出されます。

ニュージーランドの空は真っ青、

宿舎の裏の庭の緑は濃く、

中庭での、散歩中の深呼吸が絶品でした……

ああ、早く海外にいきたいよ~~~~~~~

次回は、資格取得のための契約後の出来事をつらつら・・・・の予定です。

おわり

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