【 はじめに 】
職場で困っている風景……
- 一人がたくさんの責任を背負って、他の人たちは仕事の指示待ち状態!
- これって、なんとかならないだろうか?
- この仕事を今、やってくれる人が欲しい
- 今の職場では、それぞれが持っているスキルや知識、経験が発揮できていない!
- 新しい企画を考えているが、今いるスタッフの誰に任せられるのだろうか?
- 自分はこの職場で、自分のスキルややりたいことを本当に実践できているのだろうか?
- 仕事が面白くなくなってきた!
- 今の状況では、自分がやりたいことができない
- スタッフの隠れた才能を見い出し、成長していると感じられる、イキイキとした職場にしたい
- 仲間と一緒に達成感を味わいたい……
どこかで聞いたような文言。
今回はリーダー編として書き出したのですが、
従業員側から見ると、まだまだ異なる困りごとが存在し、
現状に満足していない声はもっと多く存在すると推測します。
企業で勤めたことがある私達たちは、
このような悩みを職場で持ったことが、
多かれ少なかれあるでしょう。
また、企業の大きい、小さいに関係なく、
業界、業種に関係なく同じような悩みがあるだろうと思います。
これらの希望をかなえてくれる、あるいは問題を解決する職場はないんだろうか?
そんな職場に勤めたい!
そんな職場つくりをしたい!
えっ!?そんな職場できるのですか?
答えは、はい、できます!
みんなでそんな職場つくりを始めませんか?
というのが今回のブログ内容です。
そこでやはり活用するのがTA 理論です!
【 TA理論を組織に活用する 】
TAの哲学(基本的な考え)つまり
・誰もが OK である
・誰もが考える能力を持つ
・誰もが自分の運命を決めそしていつでも変更することができる
私はこの哲学が大好きです。
この考えを基盤にして、目の前の現実をみると難解に思えたことにも、解決の糸口が見え始めます。
この基本的な考えを自分の中に取り入れ、
実践することで、
最初に列挙した多くの問題が解決できます!
解決できる! と私は信じています。
もちろんそれは、自分一人だけでは無理です。
周囲とのコラボレーション(共同作業)が
なければうまくはいかないのは当然です。
周囲とのコラボレーションこそ、
「組織」のあり方に大きくかかわってくるのですね。
冒頭に上げたような
企業で働く私たちを悩ます現状を改善するキーは、
TAを活用するということなのです!
はい、人生の多くの課題や問題を整理、整頓してくれるのが
TAだと思っている私、あべともこからの提言です!
このブログを読むみなさんが
「そうだそうだ」
「そういうことだったんだ」
「チャレンジしてみよう」と思ってくれて、
仲間としてこれから一緒に動き出せると嬉しいです!
組織改革にTAを活用したい人!
自律した組織を作りたい人!
寄っといでぇ~~~
(かくれんぼしたい人、この指とまれ~~! 的な呼びかけです)
まずは共同作業へのお誘いです。
【 リーダーシップについて 】
組織にどうTAを活用するのかということで、
今回は、TA組織論の本でご紹介している
「3つのリーダーシップ機能」
をご紹介するところから始めます。
3つのリーダーシップ機能は、
エリックバーンの1963年の著書
The Structure and Dynamics of Organization an Groups にある概念です。
(Eric BerneのTA組織論:リーダーを育てる心理学;安部朋子、2014年)
Amazon →https://www.amazon.co.jp/dp/4901908812/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_am1XFbCR7EZ4J
誰かと一緒の何かをし始めるときには、
今から何をやるのか、
その作業のゴールや目的を明確に宣言する、
そしてそれを周囲に呼びかけ続けることが必要です。
~~~年末の大掃除もそうですね(^^~~~
♢ リーダーシップひとつめ
組織に必要な3つのリーダーシップ機能の一つ
「責任をとるリーダー」です。
この責任をとるリーダーの役割は、
その組織のゴールや目標を明確に宣言し
それを言い続ける人です。
何かが起こった時に、
その目標に向かって何が必要かを考え、
対応を明言する責任をもちます。
普段、私達が何かをする時、色々な障害が起こります。
その都度私たちはその障害を乗り越えるのですが、
その乗り越える先には、
初めに考えていた目指すものです。
その目標やゴール:
目指すものを手に入れあるいは
目指す形を実現するために、
何が必要かを考える提言をすることです。
その例として、2021年夏に、
オリンピックを実現すると決めることが責任者の役割です。
そして、首尾一貫して、言い続ける。
責任をとるリーダーは、
その組織のゴールや目的を
手に入れることへの責任を持つリーダーのことです。
♢ リーダーシップふたつめ
その次に必要なリーダーシップが、
その目標に向かって実際に何をやればいいのか、
何をするのかをリードする人です。
これをTA組織論では「成果を出すリーダー」と言います。
この成果を出すリーダーは、
周囲の人たちから一目置かれる存在です。
成果を出すリーダーから
ストロークをもらうために人は集まり、
ストロークをもらうことで、
さらなるモチベーションアップへとつながります。
成果を出すリーダーは、
実際に実務をこなし行動を起こす人達のリーダーであり、
その進捗状況を正確に俯瞰できる人のことを言います。
……だから、ストロークが出せるのです!
足並みが揃っている(スケジュール通り)なのか、
どこかで誰かが違う道を歩んでいないだろうか、
困っている人はいないだろうか、
障害になっているのは何なんだろうか……
実務をこなす人たちがそれぞれ持っているスキルや才能、
そして、それらを発揮するタイミングを調整し、
効果的に発揮できるように環境を整える人です。
結果、実務を行う人達にとって、
自分たちの仕事がスムーズに進み、
周囲とのコラボレーションも進み、
自分たちが持っている能力以上のものが
発揮できるチャンスにも恵まれる現場となります。
♢ リーダーシップみっつめ
三つ目のリーダーシップ機能は、
「心理的リーダー」と言われるものです。
この心理的リーダーは、
グループや組織の構成員たち一人一人にとって、
文字通り内面に存在する憧れの人のことです。
「あんな人みたいになりたい」
「あんな仕事のやり方を自分もできるようになりたい」
「あんな素敵な人になりたい」
などなど、アイドル的存在ともいえるかもしれません。
仕事をしている現場において、
色々な出来事に遭遇し、その都度、その都度、
私達は決断を迫られます、
その際に役に立つのがこの心理的リーダーです。
一人一人が内面に心理的リーダーを持つことで、
何か困った時に、
自分の心の中で自分の心理的リーダーと会話ができます。
「あの人だったらどんな風に対処するだろう?」
「私がここをどう切り抜けると、
私が尊敬する心理的リーダーは
私によくやったなとストロークをくれるだろうか?」
などなど、
心理的リーダーの存在は、
難局を乗り越える時の機動力や原動力になります。
組織の従業員やスタッフ達が、
同じ心理的リーダーを持っていると、
チームは同じ方向性を向く可能性が高いということです。
とてもパワフルなチームになります。
おそらくその成功例は、
チームの大小にかかわらず、
業界業種にかかわらず、
私たちの身近に確認することができます。
ONE TEAMとか、
チーム一丸、
一致団結という言葉で
私達はそれを表現、実現していることも多いです。
【 まとめ 】
今回は、理想の組織やグループを作るという
ゴールに向かうにあたって必要なものを、
TA組織論の中にある
3つのリーダーシップ機能という視点から考えてみました。
リーダーシップを発揮するという視点から見ると、
やはりリーダー自身が自分の役割を把握し、
ブレることなく、しっかりと遂行する必要性があります。
そんなリーダーを周囲の人が見ると
「この人についていきたい」
「この人の言うことなら信じる」
「信頼できる」
「チャレンジしてみたい」と思い、
自分の上司(リーダー)を
選んで行くのではないでしょうか?!
一緒に何かをやり遂げたい!
と思うのではないでしょうか?
リーダーに求められるものは、
「人となり」なのかもしれません。
今までの業績や経験が重要な場合もあります。ただ、
これから歩む道は、「未知」の道、
そこにチャレンジするには、
何にチャレンジするかも重要ですが、
誰とチャレンジするかはとても重要なポイントとなる、
私はそう思っています。
初めての業種や職場であっても、
自分のスキルや能力、知識や経験を、
この人のもとでそれらを発揮してみたい!
この人のもとで新しい経験を積んでみたい!
この人達とともに達成感を味わってみたい!
この人達から学び取りたい!
この人達と一緒のチャレンジしたい!
という心のWants(欲求)を大切することだと私は思っています。
心の欲求(Joy at work)に応えることがこれからは大切だと思います。
これって、「TEAL組織」の一面だと私は思っています
必要なのは、TA哲学を実践することです。
・誰もが OK である
・誰もが考える能力を持つ
・誰もが自分の運命を決め、その決定をいつでも変更することができる
TA哲学を実践するためのツールが、TA理論です。
<<< 続く >>>