「あるがままの私」
こんなことを書いてみたくなりました。
私たちは「ドライバー」と言う
日常生活の中で自動的・反射的・無意識に
私たち自身を駆り立てる魔法のスイッチを持っています。
ドライバーとは
・完全であれ
・努力せよ
・他者を喜ばせよ
・強くあれ
・急げ
この5つです。
皆さんご存知のTAのドライバーです。
それぞれのドライバーの詳細な内容については、ここでは割愛します。
詳しく知りたい方は私の著書
「ギスギスした人間関係をまーるくする心理学」西日本出版社の
第15章187ページをご覧ください。
ドライバーのスイッチが入ってしまうと
概ねその現場での仕事や
人間関係が崩れていく可能性が高まります。
仕事や人間関係だけでなく、ひどくなると
自分自身の体調を崩すきっかけにもなります。
つまり、
できれば手放すこと(割愛)をしたい私たちの行動パターンの一つです。
割愛:元々は仏教の用語で、
人や物事に対する愛着の気持ちを断ち切ることを言う。
(インターネット調べ)
もちろんそのドライバーをゆるめるものとして
5つの「許可するもの」というのを講座ではお伝えしています。
それらは
・今のあなたで十分いいよ
・できるところからやり始めよう
・自分を喜ばせていいよ
・オープンであり自分の欲求を表現しよう
・十分時間を取ってもいいよ
これらは私達がドライバーにはまり込んだ時に
そのドライバーを緩めるための「魔法の杖」です。
魔法の杖=マジックワンド(Magic wand)!
ドライバーは非常に精巧に組み込まれた
私たちの中に内蔵されているアプリとも言えます。
そのアプリは、仕事場であっても、プライベートであっても、 何か行動をしようとした時、
あるいはミッションや課題に意識が向いた瞬間に
自動的にスイッチがONになります。
例えば
完全であれのドライバー(Be Perfect)のスイッチがONになった時: その時やっていることを完璧な状態にしたくなります。
その完璧具合は、自分の今までの歴史を振り返った中での
どの状態よりも完璧にしたいし、
誰か他の人と比べても、その人よりもさらに上位の完璧を目指したい私達がいます。 当然くたびれるんですよね。
体も壊します。
でも同時に周囲から
ポジティブなストロークをもらうと言うご褒美もあります。
「すごいね!ここまでしてくださったんだ。」
「助かるわ。ありがとうございました。」
などなど。
この手のポジティブのストロークは、
完全であれのドライバーのエネルギー源になります。
つまり完全であれのドライバーはさらにパワーアップされます。
努力せよのドライバー(Try Hard)も同様に、
自分の歴代の頑張りよりも、さらに高度な頑張りを目指します。
世間で見られる誰の頑張りよりも、さらに上を行く頑張りをしようと努めます。
(ここにも「努」の文字が表れます)
みんなももっと頑張ってよ!(タラタラしないで!)って、
周囲にも頑張りを求めます。
物事をサクサクと仕上げてしまっては、
頑張っているようには見えない。
一生懸命、歯を食いしばって、
体を壊す寸前まで頑張らないと!!!
となります。
他者を喜ばせよのドライバー(Please others)にスイッチが入った時、
ここでも、最上級の他者を喜ばせよ!が始まります。
例えば、昨年私が選びに選び抜いたお誕生日プレゼントを
彼女は殊のほか喜んでくれたとします。
それを今も大切に使ってくれているのを知ると、
今年の誕生日プレゼントはそのさらに上を行くような
彼女がもっと大喜びをする何かを見つけなければ、と思ってしまいます。
そのために、
夜な夜なインターネットをさまよい続ける自分がいるかもしれません。
そして、他の人が準備したプレゼントと
自分が準備したプレゼントを比較してしまいます。
一喜一憂してしまうのです……(笑)
強くあれのドライバー(Be Strong)ドライバー、
苦しくったってぇ~♫♫、
悲しくったってぇ~♫♫、
(コートの中では♫)泣いてはだめです!
このフレーズが分かる人は私の年代だけかもしれませんが(^^
平気な顔をしながら、
頑張り抜くのがこのドライバーがONのときです。
残業だってへっちゃらです。
これをやり遂げるまでは、パソコンを終了させることはできない!
できていない、できない自分は見せられない。
できない人、できていない人とは一線を画したい!
頑張るぞぉ!
その上、できてない人を見ると
つい、代わりにやってあげてしますかも・・・。
急げのドライバー(Hurry Up)
なんでもかんでも急ぐ私たちです。
小走りで移動する。
ゆっくりウィンドウショッピングなんてできない!
必要なものはメモに書き、
その商品めがけて一目散に売り場に行き、
手に取ると即行でレジに向かう。
そして次のミッションへ。
さっさと何でもこなす。
誰よりも早く、早い目に
以前より早く、早い目に……。
難儀なことに、
これらドライバーは、ある程度までは
社会適応としてとても重要な役割をしています。
ポジティブなストロークをもらえるのです。
だからやめられないんですよね。
ドライバーのスウィッチがONになると、
私たちの中では、調整するのは難しいのです。
ONかOFFのスウィッチしかない、ドライバー!
さらに厄介なのは、
それぞれのドライバーのレベルを
以前の自分の成果より、
常に上方更新してしまうことです。
自分自身のハードルを自分で上げてしまうのです。
同時に、
他者との比較もレベルが上がります。
そうなのです!
ドライバーのスウィッチがONになっているときは、
自分自身の過去のイメージと比べている自分が存在します。
同時に、
他の誰かと比べている自分が存在します。
その「比べる」ところに今回はフォーカスしてみました。
どのドライバーも、一旦スウィッチがONになると、
自分自身が持つイメージ通りの成果を出すことが
できない自分に気づくのです。
Unsatisfactory=不十分な(不満足な)自分を発見するのです!
ドライバーで手に入れるものは,
この不十分な自分と言う感覚……Not-OK感
ドライバーにはまり込んだ時の自分を振り返ると、
あれだけ万全を期して、完璧にしようとしたのに
あれだけ頑張って、努力したのに
あれだけ誠心誠意、喜んでいたただけるようしたのに
あれだけ我慢や自制をしたのに
Not-OK感が、自分にまとわりつく感覚があります。
ここから脱却した~~~い!
今回の私のブログのテーマ:Key Permission
5つの許可するものの総元締めとでも呼びましょうか(^^
OK感を取りもどすきっかけ!
本来の私たち(リアル・セルフ)に戻るキーワード!
それが「あるがまま」
I am loved as I am.
そのままの私で愛されている。
【TAハッピーカード】では、
ステージ0:胎児期
キーワード:無条件の愛(Unconditional Love)
TA ハッピーメッセージ:
そのままのあなたを愛しています。
(I love you just as you are.)
私たちのリアルセルフ(Real Self)に届く
キー・パーミッション(Key Permission)です。
あべともこ