WBCを観ていて、ふと頭に浮かんだ言葉が信じる力と踏んばる力でした。
この二つの言葉を紙に書いて見てみたら、
なかなか面白いことが次々と浮かび上がり、ブログに書きたいけれどもどこから始めたらいいのかグルグル回っていました。
どうしても、これら二つの言葉を何らかの形で言語化したいと思いふんばってみた。
「決める」と、結構「踏んばれる」私達
私たちは、何かを決めると、その決めたことを「やり続ける」あるいはただ「やる」という行動に移すことができるようだ。
その最たるものが・・・・・・、
3歳から6歳ぐらいの時、
自分なりに、「こんな風に生きよう」と人生の計画(人生脚本)を描くとTAでは言われている。
■ 優しい子になろう
■ お稽古事を頑張って、みんなに褒めてもらおう
■ どうせ私は何もうまくできないんだ
プラスもマイナスも含めて、私たちは決めると、それをやり続ける。
私たちは、結構
◇ 頑張る
◇ 踏んばる
そして、今も現在進行形で
がんばっている。
決めたら、できる子!
それら「人生の計画」は、
うまくいくところもありますが、
うまくいかないところも経験している。
「人生の計画」で悩み始めるとぐるぐる同じところを回るようなこともある。
専門家に相談したりもする・・・・・・決めたことを手放すために。
何か勉強を始めたり、
本を読んだり、
講座や、ワークショップを受け七転八倒することもある。
「人生計画」によって、体を壊すこともある。
決めてきた私達
私の講座で、自分を振り返るワークをすることがある。
記憶が残っている限り、幼い頃の自分から今の自分に至るその時間軸を埋めていく作業だ。
その課題を進めていく中で、最初のフレーズでは
人にお話しできるような内容に偏って記入しまうこともある。
自分自身の中でこれは「なかったことにしたい」というような出来事も、
私たちの人生の中に幾つかは存在する。
それらはなかなか書き込むことはできないけれども、
この書き込む作業は自分のための、自分だけのための作業なので、
どんなことも自分がわかればいい程度に言語化すると言うルールがあって、
全部をこと細かく書く必要はないが、思い出したことはすべて書くというルールもある。
月1回6ヶ月間の講座スパンの中で、受講者がそれぞれ自分のペースで書き込む。
そして、書き込んだことを自分自身で振り返る。
自分で記入した事柄を再確認する。
講座内で書いた内容について尋ねることはない。
「書いてみてどうですか?」とおたずねし、「記入」を確認する程度である。
この「記入」には、
記入者それぞれが、今までに色々なことを経験してきたうえで、
それらを乗り越えて今ここ、この講座を通し
「さらに何かを学び、自分の人生にプラスになるように考えている自分がいる」
というところに着目してもらうという意図がある。
講師としては最初からその目論見を持ってはいるのですが、
参加者のお一人お一人が、自分自身を振り返り
- 自分自身がどれだけ頑張ってきたか、
- どれだけ楽しいことがあったのか
- 自分が学んできたことや、仕事で学んだことや
- 自分が~~~したことや、
- 他者が自分に~~~したこと、してくれたこと、言葉などを思い出す
そして、「今がある!」と着地する!
書き込んだいろいろな中には、不本意なこともあったかも知れないし、
棚ぼた的なこともあったかもしれない。
実際にはその時その時、そのチョイスしかなかったような苦しい状況下であったかもしれない。
最終決定はその一つにするしかなかったかもしれないが、「その一つ」を選んだのは間違いない事実、ということなんですよね。
・・・・・・自分で選んだのです。
で、その結果が今である。
このプロセスを繰り返しているうちに、参加者が各自決まったように気づかれることがあります。
- 私って色んな事やってきたわ。
- そうそうこんなこともやっていました。
- いっぱい頑張ってきた
- たくさんのことやってきた自分のことを忘れてました
などなどの自分発見をされるところに私はいつも感動する。
と同時に
- 私いろんな人たちに助けてもらってる。
- あの人にこんなことを教わったことがある。
- あの人との出会いで今がある
などなどで他者への感謝もたくさん生まれてくる。
ここでまた私は講師として講座の中で感動しているわけなんです。
私たちは、自分を振り返り、
自分自身の今までを、そうだったのかと良いも悪いも無く全て自分自身と受け止めた途端に
私たちはそれまでプラスもマイナスも含めて、自分に関わってくれたいろんな人に対して感謝の気持ちを持つという事実に驚きます。
それはまさしく、TA で言う
OK OK のポジション
自分を尊重し、相手も尊重する。
エリックバーンが言う「誰もが OK」という視点で、
自分と他者を見ることができている・関われている状態が講座の中で広がり、体感する。
その延長線上で受講者の皆さんは、
講座が始まった時点では思いもしなかった
「未来像」を当たり前のように描いている状況になります
そして、そこでは
誰一人として「できるかしら私」と不安げに言っていないっていうことなんです。
何々をしている自分
自分は何々ができている
私は何々をしている
~~する
自分の未来像 = 私というメッセージになっています。
時々私は講師としてあるまじき行動かとは思いますが、
「〇〇さんは、この講座を受講する前は、~~~~~と自分自身のことを言っていましたよね」と言ってしまいます。
するとご本人はそれに対して、
「はい先生、私そう言ってました。はははは」とグループ全員と一緒に笑う。
ファイシスが動き出す
そしてその時受講者それぞれがおっしゃることは、
自分を信じると、周囲の人たちへの感謝が生まれ、
他の人たちも一緒だと思うことができるということです。
I am OK- You are OKのポジションですね。
WBC で栗山監督は、
自分が選んだチームがWBCで優勝すると信じ、
選んだ選手一人一人が「侍ジャパンチーム」に必要だと信念を持ち、
そして、
選手一人一人も、自分自身の今までの経験すべてを信じ、
どんな状況下であっても自分自身らしくパフォームする自分を信じた。
その結果が、WBC 優勝を実現したのだと思う。
あの緊迫した期間を通して、監督やコーチ、スタッフと侍チームの全員が周囲の憶測や期待や不安に振り回されることなく、自分自身を信じた結果だと思う。
窮地に立った時、信じるのは自分自身です。
それが踏んばる力になると信じています。
自分を信じる力、踏んばる力と、他者を信じる力
これは私たちが生まれた瞬間から持っているポテンシャル
「Real Self」だと私は信じています。・・・・・・人に内在するパワーを信じる❣
自分自身が持つパワーを信じるきっかけになりますように。
追伸:1日24時間1年365日、瞬間瞬間全てのことにおいて「自分で決める」と言うことはちょっと現実的にはしんどいと思っています。
要所要所で、
周囲の親しい人と心地よいシンビオシスになってもいいと思っています(^^
今日何食べる?
何するか決めて?
一緒でいい。
今日、何もできないよぉ~
これもまた楽しい🥰