皆さん、こんにちは!
今週の担当は青沼です。
今回のテーマは、〖私の好きな言葉〗についてです。
皆さんには、自分の生き方を左右するきっかけになった座右の銘となるような言葉や文章はありますか?
人生を通じて、その言葉一つが後生大事だという人もいれば、毎年目標となる言葉や文章を選んでいる……という人もいますよね。
私には、これまでの自分にとって無くてはならない、いくつかの大切な言葉があります。
今回は、私の人生に大きな影響を与えた言葉や文章について書いてみます。
その1 “外ではお利口にしなさい”
このセリフは、私が幼いころに母が良く私に話しかけていた言葉です。
私は一人っ子です。
私の生家は、戦後、昔遊郭だった広い木造の家屋を祖父が買い取り、近所にあった音大の学生さん用の下宿にしたり、その続きの二階建ての離れを一般の家族に貸したり……というような商売をしていました。また父は小さな工務店を営んでいて、若いアルバイトさんたちが出入りしていました。
ですので、私の周りにはさまざまな年齢の大人たちが居て、とても賑やかだった記憶があります。
そういう家に嫁いできた母ですから、きっと周囲の人間関係や出来事に翻弄されていたでしょうし、嫁として周囲の目を気にしていたのだと思います。
母は、私と二人きりになると「ますみちゃん、外ではお利口にしなさいよ!」と念を押すような話し方で私に言い聞かせました。実際に外出した時に、私がわがままを言おうとすると、無言で目配せをしてくるか、握った私の手を更にきつく〈グッと〉握りしめて、合図を送ってきていました。
お陰で、61歳の今日まで、外で人に迷惑をかけた……という記憶がほとんどありません。
学校では、常に[普通の子、先生に手間をかけさせない子]でしたし、短大の頃も成績は可もなく不可もなく。でも大学祭などでは仲間と楽しく何かを成し遂げる優等生で、就職も1発で決定し担任の教授に迷惑はかけていません。
交通ルールを守り、就職先でも上下関係を大切にし、職場の規律や規範を重んじて生きてきました。
そうです、母のあの言葉のお陰で、そこそこの人生を送ることができているのだと思う今日この頃です。
その2“その場の半分の人が褒めてくれたら、それでいいんや!”
これは、司会業の大先輩からの教えです。
私がまだ駆け出しで、現場で少し行き詰まりを感じていた時期のこと。
男性司会者の大先輩が、事務所の夏の飲み会の席で発した言葉に、私は衝撃を受け、今も大切にしています。
「人の好みや意見はさまざまや。ええか青沼ちゃん、この仕事の長続きのコツはね、“その場にいるお客さんの半分が笑ったり泣いたり、良かったよ! と褒めてくれたら、今日は上出来だ!”と思っていいんだよ。そうでないとこの仕事は続けていけないよ……」
職種が変わり立場が変わった今でも、予想通りにいかなくて追い込まれた時や、相手と上手く与することができなかった時に、ハッとこの言葉が頭に浮かび、何度も自分に言い聞かせることがあります。大先輩からもらったこの言葉は、困った時苦しい時、いつも私を許し、前に進むよう励ましてくれるのです。
(因みにですね……その発言の後、その先輩は事務所の社長から「そんなんでいいんか~い!!」と突っこまれていました……今なら言える“いいんだよ~~~”って(笑))
その3“全ては身だしなみから始まる”
一介の主婦から司会業に転職した時も、企業にご依頼いただいて仕事をする講師業になった時も、あるビジネスマナーの本で読んだ、この一言を常に意識して生きてきました。この言葉は、それ以上でもそれ以下でもないですが、私は常にその場にふさわしい身だしなみを心掛けてきました。フリーランスとしての小さな商売ですが、お陰様でずっと仕事は空くことなく入り、コロナ禍の今も発注いただいています。
専業主婦の時はジーパンにポロシャツ+トレーナー、工場勤務では事務服、司会業ではシックなドレスやカラースーツ、そして講師業では仕立ての良いビジネススーツ。全てが私のキャリアを物語る大切なアイテムです。
このコロナ禍で多くの方が、オンラインで自ら講座を立ち上げることができる便利な世の中になりました。私もその一人です。ですから、画面に映る自分が“その場の役割に見合っている身だしなみかどうか?”を、常に意識するようにしています。映っていなくても、きちんと感は伝わるよね~~~
でも、時々ですが洗いざらしたポロシャツにジャージ??的な方もいたりして、心の中で“おいおい……”と目が点に……(笑)
30代前半で出会った、大切という割に題名も忘れてしまったマナーの本、本当にありがとう!!
最後の[その4]は、ちょっと深いい言葉; “チャンスは自らのなかにある”
チャンスは自らのなかにある。
境遇や運や他人の援助のなかにはない。
ただひたすら 自らの中にある。
この言葉の主は、米国の成功哲学の創始者と言われているオリソン・スウェト・マーデン博士です。ご本人に興味のある方は名前で検索するとすぐに著作物が出てきます。
彼自身は、その当時の成功者を研究して、成功の秘訣/成功哲学の真髄を世に出し、多くの人に影響を与えた人としてとても有名です。
で、私はマーデン氏や彼の著作物に惚れたのではなく、たまたま何かで出会ったこの言葉に惚れたのです。
皆さん、読んでみて、どう感じましたか? 何か思いつきましたか?
きっと、それぞれの職種・立場・役割、そして今の状況で、この言葉のどこかの部分と皆さんが共鳴するのではないでしょうか?
このブログを書いている私が、この言葉の意味を再度味わう場面があったとしたら……
今日、ある若い女性に出会いました。あることを通じて、少しお話をする時間がありました。何気ない会話から進み、彼女はまるで昨日見たTVのドラマのストーリーを話して聞かせるように、自分自身の生い立ちについて語りだしたのです。彼女の物語は、だいたいの人が、なかなか自己開示できないような、家庭の複雑な事情を含めた彼女の不遇についてでした。本当なら涙なくては語れない、カウンセリングとかの密室で話すだろう内容を、その若い女性は、すらすらとまるで暗記しているように私に話して聞かせたのです。
…もう何人もの人に同じように話したのだろうと思えるぐらい、すらすらと…
もちろん、途中から違和感を覚えていました。が、その時間の最後まで私は彼女を理解しようと努め、彼女と共にいました。
そしてその間、彼女の話を聞きながら、ずっと私の頭の中に浮かんでいたのは、マーデン氏が残した多くの黄金律のなかの、この言葉でした。
チャンスは自らのなかにある。
境遇や運や他人の援助のなかにはない。
ただひたすら 自らの中にある。
指導するような立場にはないので、私が彼女にこの言葉を伝えることはありません。
でも、もし彼女から今現在の彼女の問題について相談されたなら、またはキャリアコンサルタントとして相談されたなら、きっと私は彼女にこの言葉を伝えるでしょう。
衝撃的なその昔語りからある種の感情的なストロークをかき集めるのではなく、現在関わっている人達から渡される、配慮や心遣い、指導や教えを大切にしてスキルを磨き、職業人として経済的な自立を目指してほしい。今持っている自分の本来の生きる力や能力を存分に生かして自律し、自分の人生を自分で彩れるように成長してほしい、と願いながら。
この言葉に私が励まされ、自分を鼓舞し、いくつかの課題を乗り越えてきた経験は、私だけのものですから、古びた戦略を押し付けても仕方がないことです。
そうではなくて、この言葉そのものから、彼女が導き出す彼女の“成功の法則”を期待しつつ、彼女と関わり続けたい、と思っています。
私を創り、私を励まし、私と一緒に歩んできた[私の好きな言葉]
これからもきっと、ある瞬間に頭の中から飛び出してくるんだろうな~~~(笑)
今度、皆さんの好きな言葉を教えてくださいね
[今回活用したTAの概念]
#ストローク
#拮抗禁止令
#ドライバーと許可するもの
#準拠枠、人生脚本
#気づきとアファメーション