鎌倉日帰り旅行
今年のゴールデンウィークは家族で鎌倉に行ってきました。
考えてみると、会社を辞めて個人で活動をするようになってから、家族との時間がかなり減りました。
会社勤めの頃は、まだ平日と休日、昼間と夜の時間は意識的に区別していました。
今は、その区別があいまいで、寝るとき以外は“仕事モード”になっています。
休日も基本仕事で、時間も朝夕関係なく、朝は6:30から始まることもあれば、夜は22:00からのときもあります。
その“時間”そのものに問題を感じているわけではないですが、時間の使い方、とくに仕事とプライベートの時間の使い方のバランスが悪いなぁと感じています。
会社を辞めてしばらくは、何でもやる!という感じで、あまり気にもしていませんでしたが、時間のバランスは仕事に大きく傾いているので、知らず知らず自分の中に“ひずみ“が生まれていました。
やはり、プライベートの時間、特に家族で過ごす時間は必要だと感じる今日この頃。
子どもの成長はあっという間。
子どもの“その時”はその時でしかなく、二度とない時間です。
あの時こうしておけば、と思っても取り戻すことはできません。
まとまった時間は取れなくても、食事の時間やくつろぎの時間、一緒にいる時間はしっかり向き合って楽しもうと思います。
出発
そんな思いもあって、GWには家族でどこかに行こうと思っていたとき、妻から「鎌倉に行ってみようか」と話しがあり、鎌倉行きが決定!
コロナ禍でもあり、久しぶりの家族での日帰り旅行となりました。
鎌倉へは電車で1時間ちょっと。
それほど遠いわけではありません。
気軽に出かけられる観光地ですね。
出かけるときにまずは電車の時刻を確認。
実はこの確認には、私にとっては2つの意味があります。
ひとつは、何時の電車があり、何時に着くのか?
そしてもう一つは、家を出る時間の逆算です。
妻は、出かけるとき、出発時間を決めても、あれこれと考えすぎて大体予定通りの時刻に出発できません。
そんな時、自分の中では、
しょうがないなぁ。時間通りに動こうよ~。
なんでいつも遅れるんだ!
まぁ、慌てることもないしどうにかなるさ。
といろんな感情が湧いてきます。
心の中では「どうにかなるさ」と思いたい自分がいます。
そんなとき、これらの感情をコントロールするために「時間の逆算」を行います。
時間を決めて間に合わないとイライラするので、妻には実際の出発時間より“早め”の時間を伝えます。そして、あれこれやりとりをし、伝えた時間に間に合うように準備をしてもらいます。
結果、実際の出発時間に間に合う、という寸法です。
今回は、それでも間に合わず、1本予定より遅い電車となりました。(笑
予定より遅れましたが、電車に乗ったときには「あぁ~あ、間に合わなかった!」という残念さよりも、家族で出かける喜びが勝っていました。
自我状態でみると、Pから発している時間を守らせる意識よりも、これから楽しいことがあるワクワク感を感じるCが勝っている感じですね。
うまくいかなかったイライラはZEROではありませんでしたが、ちょっと顔を出しただけで、すぐに引っ込みました(笑
楽しい旅の始まりです。
乗り換え
予定通りの電車であれば、乗り換えなしで行けましたが、今回乗った電車は乗り換えが必要になりました。
私は、情報を集めること、見るのは好きなのですが、中途半端に見てわかったつもりになってしまう癖があります。
今回も、乗り換えホームは別だと思いこんでいたため、階段を上って別のホームにいかなければ、という思いが発動していました。
乗り換え時間も3分少々。
あまり長い時間ではありません。
そういう時に限ってというか、予期せぬことは起こります。電車を降りる際に車内の窓に貼りついていた羽のついたアリ?っぽい虫がいました。
妻と娘は外に出してあげようと捕まえて、ホームに降りて放してあげました。。
ところが、その虫が遠くに行かず側にいたため、その様子を笑いながら眺めています。
え、ちょっと待って!のんびりしている時間はないよ!
と思いつつ、待っていても動く様子はない。
ギリギリまで待って、しびれを切らした私は、あっちのホームに行くよ、と声をかけようやく移動開始。
でも、乗り換えに間に合うかどうか、微妙な時間。
と、そこへ同じホームに電車が入ってきました。
ん!? この電車、乗り換えようと思っていた電車だ!
ホームを移動する必要はなかった!
ここで私の感情は、またまた、動きます。
のんびり屋の家族にちょっとイライラ、Pが発動
電車が到着。Aが発動し状況を冷静に分析
情報をきちんと把握していなかった自分を恥ずかしく思いCがグーっと上がる
結果オーライで旅は続いているので、なんだかなぁと苦笑いしながらも、Cが盛り上がって楽しんでいる自分がいました。
鎌倉の2つ手前、大船につくと、通勤列車かと思うくらいの満員電車状態に!その混み具合への驚きと乗り換えなしの電車に乗れなかった後悔が入り交り、ちょっとテンションが下がりました。
「次来るときは直通電車にしようね」
そう家族に言った私の中では、どんな感情だったでしょう?
鎌倉
鎌倉は予想通りの賑わいでした。
以前訪れたときに比べると、それほどでもない気もしましたが、コロナ禍で過ごした日常を考えると、久々に感じる賑わいです。
まずは、鶴岡八幡宮に向かいます。
小町通りは避け、若宮大路を通っていきます。
途中、通り沿いのお店で昼食。
ちょっと早めの昼食と思ったら、食べ始めたときはちょうどお昼。
そんなに待つつもりはなかったけれど、結果50分くらい待っていました。
待っていた甲斐もあり、おいしいシラスの2色丼を頂きました。
昼食後は八幡宮で参拝。
大銀杏はだいぶ前に倒れてしまいましたが、なんとなく風情を感じながら、参拝するのも良い気分です。
周りの風景を見ながら、気持ちが清々しく活性化され、新鮮な気持ちになれました。
まぶしい緑を眺めるだけでも、エネルギーがもらえる感じがします。
妻が「さざれ石ってここにあるんだよね」と言ったので、そうなのか?とネット検索。
確かに、ここ鶴岡八幡宮にあることがわかった。
ただ、言い出しっぺの妻はそれ以上の興味はなかったようで、探索はしないまま。
個人的には「とっても知りたい」ので次来るときは探そうと思いました。
興味津々。Cのエネルギーがムクムクとしてきます。
鎌倉殿の13人
境内脇の鎌倉文華館鶴岡ミュージアムで「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープンしていたので、そこを見学。
大河ドラマは毎週見ているので、興味がそそられます。
単なる展示だけではなく、ITを駆使した展示はとても楽しめるものでした。
子どもに戻ったように無邪気にはしゃぐ自分がいます。
鎌倉殿が座るフォトスポットでは、満面の笑顔で子どもに写真を撮ってもらいました。
非接触で解説が読める展示物や、13人がそろって手を上げると映像が変わる展示など、元々興味のある内容だったので、とても楽しく観ることができました。
館内では基本Cマックスで楽しんでいましたが、非接触の案内板では、ちょっとだけコツがいるのでAが発動。
使い方がわかったあとは、Cで楽しんでいました。
配役も含めドラマの登場人物の解説があったのですが、史実として観る(読む)というよりは、その時代こんな人がいたんだ、という感慨深い感じがありました。
特に源義経。今回のドラマでは私のこれまでのイメージから大きくかけ離れた設定になっています。
演じるのは菅田将暉さん。
今回の役どころは適任のように思います。
これまでの私の義経像は「悲劇の貴公子」
品行方正ながら頼朝に妬まれ、非業の死を遂げた。そんなイメージでした。
ところが、今回の義経は、Cが突出し、Cの赴くままに行動しているように描かれています。
自由奔放、何事も自分の思い通りにしようとし、思い通りにするためには手段を選ばない。
もし、今、私の周りにこの人がいると、かなり付き合うためには「心の距離」を必要とするように感じます。
この役を菅田将暉さんは見事に演じています。
演じているからこそ、今回の義経に対して、一緒に居たくない「距離感」を覚えさせてくれるのでしょう。
「勝てば官軍」と言います。
勝ったものが正義、ともドラマの中で義経は言っています。
その時代に生きて、その時代の価値観、その人の立場で判断は変わるでしょう。
そんな石を投げられているようで、私の心にもいろんな波紋が起こります。
今はウクライナ問題もあります。
自分の自我状態をフル活用して、自分なりの答えを探します。
帰路
帰りは直通列車で。
帰る前にトイレに。
女性トイレは長蛇の列。
時間に余裕はあったけれど、ちょっとドキドキ。
問題なく乗って帰ることができました。
一日を通して、家族と過ごしたこと、Cが活性化することでエネルギーがもらえたことなどとても有意義な一日になりました。
プライベートの時間はしっかりとるべきだと、改めて感じられた一日でした。